食べ方 2
- 2014/08/17
- 16:04
前記事で「うどんという食べ物には面倒なお作法はありません」と書きましたが、そうは言っても「いくらなんでもそれは」というような光景に出くわすことはあります。
めん部武蔵野うどん課課長の重責を担うS木A次氏は、炭水化物、糖質のほとんどをうどんで摂取していると言っても過言ではないほどのうどん食いです。
同時に、早稲田大学グリークラブOBメンバーズ名物、合宿におけるカレー大会(※)での優勝経験もある大食漢です。どちらかというと味より量の人です。本人はそう思っていないようです。
さて、早稲田大学グリークラブOBメンバーズが文京シビックセンターでの練習の前にしばしば利用する「水道橋麺通団」のうどん(大)は、他店の大盛りをはるかに上回る量で、それと知らず安易に注文した者を後悔させることしばし。H田も初訪問の際に注文して以来、その後は二度と頼みません。しかしながらS木A次氏にとっては、小腹がすいた時のおやつ程度の量であるらしく、夕方からの合唱の練習前のつなぎに、ぶっかけうどん(大)を注文してしまいます。同行したH田を含む数人は「つなぎ飯」ですから当然(小)サイズを注文します。同じペースで食べ始めると、その量(約3倍)の分だけS木A次氏は時間を要するわけですが、こういう場合の氏は何がなんでも我々同行者と同じペースで完食すべく力技を使います。
S木A次氏はまず、うどんを箸でワッシとすくい上げ、口にくわえられるだけの本数をくわえます。ハンギョドンが大口を開けてうどんをいっぱいくわえたところを想像していただければ良いでしょう。次にS木A次氏は、くわえたうどんを“ほぼ噛まず”に、唇および咽喉部の蠕動によって食道へと送り込みます。やがてうどんの先端は咀嚼されないまま胃に達するのですが、その時点でうどんの終端はまだ丼の中。つまり胃と丼がうどんの束でつながった状態です。この「蛇の丸のみ喫食法」を数回くりかえすことによって、S木A次氏は我々同行者に後れを取ることなく完食へと至るのです。まさに味より量の人の面目躍如です。
さて、量といえば先日すごい光景を目撃しました。
「おにやんま新橋店」は、オヤジのワンダーランドとも言うべき新橋の歓楽街の真ん中にあり、場所柄ちょっと酒の入ったオヤジがシメにうどんを食おうと訪れます。
食券を買って入口を入り、カウンターでうどんと天ぷらを受け取ったら箸を取り、薬味類を適宜入れ、立ち食いテーブルに場所を確保しそこで食べる、とこのような流れになります。
ある日ある時、H田のすぐ前に並んでいたオヤジ(仮にオヤジAとしましょう)が凄かった。
大分にお酒をきこしめしたらしく良いご機嫌のようで、鶏天うどん(温)を注文したオヤジA、ウ~~・・と唸りながら箸を取り、ショウガをちょいと入れ、ネギをかなり多めに。この時点でネギは堆積層を形成し、うどんはほぼ見えなくなります。
さらには大きな缶に入った天かすをスプーンですくって丼へ投入。このスプーンがカレーを食べるようなサイズのやつですが、オヤジA、ドバチョドバチョと天かすを入れまくり、スプーンを持つ手が止まりません。
やがて、うどんおよびネギの層に上積みされた天かすは、高さ約10センチの富士山型を形成し、これ以上盛ると地滑りを起こしそうな気配となりました。明らかに主役であるうどんの量をはるかに上回ります。その丼を持って立ち食いテーブルの場所を確保し、食べ始めたオヤジA。他の客も使うはずの天かす用の共用スプーンを勝手に使って天かすの山を食べ始めます。途中まで見てましたが、H田が食べ終わった時点で、オヤジAはまだ天かすの山からその下のネギの堆積層まで到達していないようでした。完食したとすれば、翌日はひどい胃もたれに悩まされたのではないでしょうか。どう見ても自分が何を食ってるのかわかってない様子でありました。
参考までにH田は、天ぷらを頼んだ時には天かすは使いません。
合宿におけるカレー大会(※)
早稲田大学グリークラブOBメンバーズでは、過去数回、北軽井沢の石田観光農園という合唱団の利用に特化した施設で合宿を行っています。この施設は過去30数年にわたって早稲田大学グリークラブの現役団体もお世話になっており、OBメンバーズの団員のほとんどは学生時代にもここでの合宿を経験しているのです。そもそもここの合唱練習施設は、早稲田大学グリークラブの30数年前の合宿マネージャーF島氏(H田の2年先輩)のプロデュースによって設計されました。
カレー大会は、現役時代に行われていた合宿中の風習を、OBになっても懲りずにそのまま踏襲しているものです。要するにおかわり自由のカレー大食い大会です。
ところが石田観光農園の皆様も「いい年のオヤジばっかりだから学生時代のようにはたくさん食べないだろう」と想定されたのか、過去3回実施されたカレー大会においては、いずれもご飯が足りなくなった、カレーが無くなった、アルバイトさんの食べる分が無くなるからもう勘弁して、という理由で途中終了、その時点で最も多く食べていた者が優勝となっております。それでも約30人に対してお米7升を炊いたのだそうです。おそらく8升くらい無いと大会成立しないのではないでしょうか。
【H田 記】
めん部武蔵野うどん課課長の重責を担うS木A次氏は、炭水化物、糖質のほとんどをうどんで摂取していると言っても過言ではないほどのうどん食いです。
同時に、早稲田大学グリークラブOBメンバーズ名物、合宿におけるカレー大会(※)での優勝経験もある大食漢です。どちらかというと味より量の人です。本人はそう思っていないようです。
さて、早稲田大学グリークラブOBメンバーズが文京シビックセンターでの練習の前にしばしば利用する「水道橋麺通団」のうどん(大)は、他店の大盛りをはるかに上回る量で、それと知らず安易に注文した者を後悔させることしばし。H田も初訪問の際に注文して以来、その後は二度と頼みません。しかしながらS木A次氏にとっては、小腹がすいた時のおやつ程度の量であるらしく、夕方からの合唱の練習前のつなぎに、ぶっかけうどん(大)を注文してしまいます。同行したH田を含む数人は「つなぎ飯」ですから当然(小)サイズを注文します。同じペースで食べ始めると、その量(約3倍)の分だけS木A次氏は時間を要するわけですが、こういう場合の氏は何がなんでも我々同行者と同じペースで完食すべく力技を使います。
S木A次氏はまず、うどんを箸でワッシとすくい上げ、口にくわえられるだけの本数をくわえます。ハンギョドンが大口を開けてうどんをいっぱいくわえたところを想像していただければ良いでしょう。次にS木A次氏は、くわえたうどんを“ほぼ噛まず”に、唇および咽喉部の蠕動によって食道へと送り込みます。やがてうどんの先端は咀嚼されないまま胃に達するのですが、その時点でうどんの終端はまだ丼の中。つまり胃と丼がうどんの束でつながった状態です。この「蛇の丸のみ喫食法」を数回くりかえすことによって、S木A次氏は我々同行者に後れを取ることなく完食へと至るのです。まさに味より量の人の面目躍如です。
さて、量といえば先日すごい光景を目撃しました。
「おにやんま新橋店」は、オヤジのワンダーランドとも言うべき新橋の歓楽街の真ん中にあり、場所柄ちょっと酒の入ったオヤジがシメにうどんを食おうと訪れます。
食券を買って入口を入り、カウンターでうどんと天ぷらを受け取ったら箸を取り、薬味類を適宜入れ、立ち食いテーブルに場所を確保しそこで食べる、とこのような流れになります。
ある日ある時、H田のすぐ前に並んでいたオヤジ(仮にオヤジAとしましょう)が凄かった。
大分にお酒をきこしめしたらしく良いご機嫌のようで、鶏天うどん(温)を注文したオヤジA、ウ~~・・と唸りながら箸を取り、ショウガをちょいと入れ、ネギをかなり多めに。この時点でネギは堆積層を形成し、うどんはほぼ見えなくなります。
さらには大きな缶に入った天かすをスプーンですくって丼へ投入。このスプーンがカレーを食べるようなサイズのやつですが、オヤジA、ドバチョドバチョと天かすを入れまくり、スプーンを持つ手が止まりません。
やがて、うどんおよびネギの層に上積みされた天かすは、高さ約10センチの富士山型を形成し、これ以上盛ると地滑りを起こしそうな気配となりました。明らかに主役であるうどんの量をはるかに上回ります。その丼を持って立ち食いテーブルの場所を確保し、食べ始めたオヤジA。他の客も使うはずの天かす用の共用スプーンを勝手に使って天かすの山を食べ始めます。途中まで見てましたが、H田が食べ終わった時点で、オヤジAはまだ天かすの山からその下のネギの堆積層まで到達していないようでした。完食したとすれば、翌日はひどい胃もたれに悩まされたのではないでしょうか。どう見ても自分が何を食ってるのかわかってない様子でありました。
参考までにH田は、天ぷらを頼んだ時には天かすは使いません。
合宿におけるカレー大会(※)
早稲田大学グリークラブOBメンバーズでは、過去数回、北軽井沢の石田観光農園という合唱団の利用に特化した施設で合宿を行っています。この施設は過去30数年にわたって早稲田大学グリークラブの現役団体もお世話になっており、OBメンバーズの団員のほとんどは学生時代にもここでの合宿を経験しているのです。そもそもここの合唱練習施設は、早稲田大学グリークラブの30数年前の合宿マネージャーF島氏(H田の2年先輩)のプロデュースによって設計されました。
カレー大会は、現役時代に行われていた合宿中の風習を、OBになっても懲りずにそのまま踏襲しているものです。要するにおかわり自由のカレー大食い大会です。
ところが石田観光農園の皆様も「いい年のオヤジばっかりだから学生時代のようにはたくさん食べないだろう」と想定されたのか、過去3回実施されたカレー大会においては、いずれもご飯が足りなくなった、カレーが無くなった、アルバイトさんの食べる分が無くなるからもう勘弁して、という理由で途中終了、その時点で最も多く食べていた者が優勝となっております。それでも約30人に対してお米7升を炊いたのだそうです。おそらく8升くらい無いと大会成立しないのではないでしょうか。
【H田 記】
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