行列@おにやんま五反田
- 2014/01/17
- 14:54
おにやんま五反田店は早朝から深夜まで営業しており、よく行列ができます。
昼食時は言うに及ばず、なんでこんな時間に?というような夜遅い時間にも時々行列ができています。
その行列については、おにやんま五反田店をはじめ、新橋店、青物横丁店、兄弟店である本郷の「こくわがた」にも共通のルールがあります。これらの店、いずれも先に食券を買う方式ですが、必ず列に並ぶ前に食券を買う必要があります。
下の図はおにやんま五反田店の例です。
お店の外、向かって左側に券売機があり、まずここで券を買います。そうして列に並ぶわけですが、店の前は歩道ですので、通行人と近隣店舗の邪魔にならないように歩道の車道寄りに並ぶことになっています。「ここが先頭」の目印として、自立式の看板が立っています。
しかしこの方式、初訪問の人にはじつにわかりにくいのです。
したがって、食券を買わずに列に並んでしまう人が結構多いのです。お店の人も時々「食券買ってから並んでくださいね~」と呼びかけているくらいです。
何故この方式になっているか。
おにやんま五反田店をはじめ関係各店では、いずれも券売機と厨房が瞬時に連動するハイパー注文伝送システムを採用しているのです。時代の最先端よりちょっと古いIT技術の粋のごく一部分だけを大雑把に採用したこのシステムは、他店では見たことがありません。
券売機で客が食券を買います。お金を入れてメニューを選び決定ボタンを押すと、なんと厨房にあるプリンタから客の注文品が感熱紙に印字されてアウトプットされる、とこのようなシステムです。
「感熱紙」がわからんという方は、コンビニのレシートのようなやつを想像してください。あのような紙に「げそ天うどん(大) 追加天ぷら:ちくわ」などと印字されたものがチチチチチ・・と出てくるわけです。これは券売機と厨房の数メートルの距離をものともせず、わずか数秒で出てきます。厨房ではこのチチチチチ・・が出てきた順番にうどんを作っていきます。そうして列に並んだ客が店に入ると間もなくうどんが出来上がってくると、このようなハイパー注文伝送システムです。
したがって、券を買った順番と列に並んだ順番が違っていると、厨房はオーマイガーッ!な状況になるのです。
以下、実話と図解で説明します。
ある時、H田がおにやんまを訪問すると、すでに7人並んでいました。そこでH田は、「とり天ぶっかけ冷(大)」の食券を購入した後、列の8人目となりました。一応(冷)を買ったのですが、「ひやあつ」に変更してもらう心づもりでした。(券売機には「ひやあつ」のメニューが無いので、冷を購入して入店した後に厨房の人に口頭でお願いするのです)この時すでに恐るべき事態の端緒は生じていたのですが、たった今列に並んだばかりのH田には、それを知るすべがありません。
この図の中のA、B、Cの方々は、ルールに従って食券を買ってから列に並んだのですが、D、E、F、Gの皆さんはこの日初訪問だったらしく、食券を買わずに並んでしまったらしいのです。案の定、H田が列の最後尾についてすぐに、お店の中から「食券買ってから並んでくださいね~」の声がかかりD、E、F、Gの諸氏は「え!そうなのか」ということで、食券を買いに行きました。
ところがこの方たち、ハイパー注文伝送システムのことなど知るわけもないので、列の順番をキープしたまま交替で食券を購入してしまったのです。
列の順番は
A→B→C→D→E→F→G→H
しかし
食券を買った順番は
A→B→C→H→D→E→F→G
この矛盾がどういうカタストロフィーを生じさせるのか。
Cさんまでは問題ありません。お店に入ったら自分が注文したものがちゃんと出てきます。
問題はDさんです。Dさんには私が注文したはずの「とり天ぶっかけ冷(大)」が出され、「え?俺が頼んだのと違うよ」という話になります。
ついで入店したEさん、Fさん、Gさんも「とり天ぶっかけ冷(大)」は注文した覚えがない。
行き場を失った哀れ「とり天ぶっかけ冷(大)」。
ここでH田も入店。
いつも明るいリーダー格の外国人の店員さんの眉間に深い皺が刻まれ、明らかな困惑の色とともに事態の深刻さをうかがわせます。
その「とり天ぶっかけ冷(大)」、続いて入店したH田が注文したものとわかり、ようやく行き先が決定したのですが、今度はH田に受難が待ち受けていました。
H田はそれをいつものように「ひやあつ」に変更してもらう手はずだったのに、既に「とり天ぶっかけ冷(大)」は完成してH田の目の前に。
「あれ!ひやあつにしてもらうつもりだったんですけど」とH田。
若い日本人の店員さん「も・・もうできちゃったんですけど・・・」と若干申し訳なさそうな雰囲気醸し出します。
すると先ほどのリーダー格の外国人の店員さん、若い店員を制すると「とり天ぶっかけ冷(大)」の丼をむんずとつかみ、中身をゴミ箱へバサ!
H田はその瞬間、ひらがなの「あ」に濁点を振ったような声を出していた気がします。
結局、H田にはそのあと「とり天うどんひやあつ(大)」が無事に提供されたのですが、誰一人として悪気はないのに、まだ美味しく食べられるはずの「とり天ぶっかけ冷(大)」が可哀想な末路をたどった、と・・こういう話でした。
やはり店のシステムがわかりにくいのだ。
【H田 記】
昼食時は言うに及ばず、なんでこんな時間に?というような夜遅い時間にも時々行列ができています。
その行列については、おにやんま五反田店をはじめ、新橋店、青物横丁店、兄弟店である本郷の「こくわがた」にも共通のルールがあります。これらの店、いずれも先に食券を買う方式ですが、必ず列に並ぶ前に食券を買う必要があります。
下の図はおにやんま五反田店の例です。
お店の外、向かって左側に券売機があり、まずここで券を買います。そうして列に並ぶわけですが、店の前は歩道ですので、通行人と近隣店舗の邪魔にならないように歩道の車道寄りに並ぶことになっています。「ここが先頭」の目印として、自立式の看板が立っています。
しかしこの方式、初訪問の人にはじつにわかりにくいのです。
したがって、食券を買わずに列に並んでしまう人が結構多いのです。お店の人も時々「食券買ってから並んでくださいね~」と呼びかけているくらいです。
何故この方式になっているか。
おにやんま五反田店をはじめ関係各店では、いずれも券売機と厨房が瞬時に連動するハイパー注文伝送システムを採用しているのです。時代の最先端よりちょっと古いIT技術の粋のごく一部分だけを大雑把に採用したこのシステムは、他店では見たことがありません。
券売機で客が食券を買います。お金を入れてメニューを選び決定ボタンを押すと、なんと厨房にあるプリンタから客の注文品が感熱紙に印字されてアウトプットされる、とこのようなシステムです。
「感熱紙」がわからんという方は、コンビニのレシートのようなやつを想像してください。あのような紙に「げそ天うどん(大) 追加天ぷら:ちくわ」などと印字されたものがチチチチチ・・と出てくるわけです。これは券売機と厨房の数メートルの距離をものともせず、わずか数秒で出てきます。厨房ではこのチチチチチ・・が出てきた順番にうどんを作っていきます。そうして列に並んだ客が店に入ると間もなくうどんが出来上がってくると、このようなハイパー注文伝送システムです。
したがって、券を買った順番と列に並んだ順番が違っていると、厨房はオーマイガーッ!な状況になるのです。
以下、実話と図解で説明します。
ある時、H田がおにやんまを訪問すると、すでに7人並んでいました。そこでH田は、「とり天ぶっかけ冷(大)」の食券を購入した後、列の8人目となりました。一応(冷)を買ったのですが、「ひやあつ」に変更してもらう心づもりでした。(券売機には「ひやあつ」のメニューが無いので、冷を購入して入店した後に厨房の人に口頭でお願いするのです)この時すでに恐るべき事態の端緒は生じていたのですが、たった今列に並んだばかりのH田には、それを知るすべがありません。
この図の中のA、B、Cの方々は、ルールに従って食券を買ってから列に並んだのですが、D、E、F、Gの皆さんはこの日初訪問だったらしく、食券を買わずに並んでしまったらしいのです。案の定、H田が列の最後尾についてすぐに、お店の中から「食券買ってから並んでくださいね~」の声がかかりD、E、F、Gの諸氏は「え!そうなのか」ということで、食券を買いに行きました。
ところがこの方たち、ハイパー注文伝送システムのことなど知るわけもないので、列の順番をキープしたまま交替で食券を購入してしまったのです。
列の順番は
A→B→C→D→E→F→G→H
しかし
食券を買った順番は
A→B→C→H→D→E→F→G
この矛盾がどういうカタストロフィーを生じさせるのか。
Cさんまでは問題ありません。お店に入ったら自分が注文したものがちゃんと出てきます。
問題はDさんです。Dさんには私が注文したはずの「とり天ぶっかけ冷(大)」が出され、「え?俺が頼んだのと違うよ」という話になります。
ついで入店したEさん、Fさん、Gさんも「とり天ぶっかけ冷(大)」は注文した覚えがない。
行き場を失った哀れ「とり天ぶっかけ冷(大)」。
ここでH田も入店。
いつも明るいリーダー格の外国人の店員さんの眉間に深い皺が刻まれ、明らかな困惑の色とともに事態の深刻さをうかがわせます。
その「とり天ぶっかけ冷(大)」、続いて入店したH田が注文したものとわかり、ようやく行き先が決定したのですが、今度はH田に受難が待ち受けていました。
H田はそれをいつものように「ひやあつ」に変更してもらう手はずだったのに、既に「とり天ぶっかけ冷(大)」は完成してH田の目の前に。
「あれ!ひやあつにしてもらうつもりだったんですけど」とH田。
若い日本人の店員さん「も・・もうできちゃったんですけど・・・」と若干申し訳なさそうな雰囲気醸し出します。
すると先ほどのリーダー格の外国人の店員さん、若い店員を制すると「とり天ぶっかけ冷(大)」の丼をむんずとつかみ、中身をゴミ箱へバサ!
H田はその瞬間、ひらがなの「あ」に濁点を振ったような声を出していた気がします。
結局、H田にはそのあと「とり天うどんひやあつ(大)」が無事に提供されたのですが、誰一人として悪気はないのに、まだ美味しく食べられるはずの「とり天ぶっかけ冷(大)」が可哀想な末路をたどった、と・・こういう話でした。
やはり店のシステムがわかりにくいのだ。
【H田 記】
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