根の津(根津)
- 2014/01/04
- 13:15
※本記事は2004年5月に公開した記事の復刻掲載です。記載の内容は最新の事実と異なる可能性があります。
不忍通りをクイッと曲がってちょちょっと入ったところにあります。
はい、これでは全然わからんですね。
下の写真を見てください。
クイッと曲がったところ(写真上)
ちょちょっと入ったところ(写真下)
やはり写真があるとわかりやすいですね。
なに? わからん?
千代田線の根津駅が一番近いんだと思いますが、このあたりの街並みがわりと好きなもので、日暮里だとか本駒込なんかからブラブラと歩いて行ってしまうことが多いのです。
近くにはツツジの名所「根津神社」、もうちょっと駒込方面へ行くと本郷通り沿いには有名な「吉祥寺」などもあり、ようするに神社仏閣がたくさんある一帯です。
さて、この店は銀座の有名店「さか田」で修業した人がやっているお店とのことです。
そういう予備知識がなくとも、「さか田」へ行き慣れた人ならこの店のメニューだけ見てすぐにピンとくることでしょう。
店内はこじんまりとして、テーブル席が4つ。
評判がいいのか繁盛しているので、とくに土日などは相席になることが多いです。
根の津
うどんは注文受けてからゆでるようです。
そのため少々待ち時間があり、また土日は家族連れやカップルが多くて、みなさんおしゃべりしながらゆっくり召し上がってますから、あまりお客の回転がよさそうには見えません。
回転がよくなければ客単価を上げなければならない。ということで、一番安い「ぶっかけ」が600円と、値段は「さか田」同様にちょっと高めです。
ですが、これは店の考え方次第でありますので、セルフの店と値段の比較をしてはいけません。
打ちたてゆでたてのうどんを落ち着いて楽しみたい人にはこういう店のほうが向いているでしょう。
サッと入ってチャチャチャッとすぐ食べて…気がついたら店の外にいた、というようなセルフ店のテンポ感とはまったく違います。
初めて行く人には、「温冷2種うどん」がお薦め。
温かいのと冷たいのを一度に楽しめて、店の実力を知るにももってこいです。
温冷それぞれ小どんぶりに入って出てきます。
一見少なそうに見えるのですが、両方合わせると1.5人前ほどだそうで、早稲田大学グリークラブOBメンバーズめん部きっての胃拡張コンビ「洗濯屋氏」とか「喰う・寝る・歌う氏」などをのぞけば、一回の食事としてまず満足できる量です。
うどんは温冷ともにしっかりとしたものであります。
このうどんを見れば「さか田で修業した人」というのがさらに納得できます。
温かいダシはまずカツオの香りが品よくふわっと来て、飲むとまったりしたコク・旨みがあります。
これはンまい。
ぶっかけのダシ。これもンまいではありませんか。全部飲めます。
東京風さぬきうどんのニューエイジです。
もしかしたら師匠超えてるかもしれませんね。
2004.5.22
【H田 記】
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